感度
何が正解で、何が間違っているのか。
どれが本当で、どれが嘘なのか。
たぶん、
どれも正解で、どれも間違っていて、
全部本当で、全部嘘なんだと思う。
世の中の動きや、
当たり前や常識と思っていること、
信じてきたことや、疑ってきたこと、
そのどれもが合っている気もするし、違っている気もする。
みんなそれぞれが独自の理論や、各々の信じる道、考えを持っていて、
もしも真実があるとすれば、それを知っているのはおそらく神様だけで、
でも、そもそも真実なんてなくて、
それを探求する必要もないのかなと思う。
あるのは、事実、現実、現象だけ。
べつに何が言いたいわけでもない。
世の中、ありとあらゆる見方や考え方があり、
そのどれもが正解でも間違いでもなくて、
みんなその時々で自分にフィットするものをキャッチして生きている。
時間は流れるし、考え方は変わるし、すべてのものは変化していくものだから、
執着することもないし、相手を縛ることもしたくない。
どこまでフレキシブルでいられるか。
だけど、
正解はないとしても、
だからへらへらしていていいとは思わない。
『今の自分』として、ものごとをどう判断するか、
それをきちんと見極める力はもっていたいと思う。
いろんな人の話を聞くこと、見ること、触れること。
それらを通して、どんなことを感じ、思い、感動するのか、または嫌な感情を抱くのか、
自分の心と体を通して感じること。
その感じたことを、今後にどう活かすのか思いめぐらせること。
あらぬ方向へ進んでいると言われているこの時代だけど、
少しづつ、良い風穴が開いてきているようにも感じる今日この頃。
自分の見たい方向、選択する道に、責任と覚悟を持つこと。
そのためにも、『自分の感度をいかに上げていくか』が問われる時代なのかなと思う。
* 追記*
新聞記者という映画を見てきた。
みんなで見て考えていきたいテーマだと思った。
時間がある人もない人も、時間を作って、ぜひ観に行ってもらいたいと思った。