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わたしの毎日

メルボルン

 

自分の中の色んな価値観、感じ方が、

あぁ変わったんだなぁということを、ありありと実感した時間だった。

 

(きっと語弊がないように。これはわたしの話。メルボルン自体、とても素敵な街である。)

 

バスも電車もないNZの小さな町から出てきたわたしには、久しぶりの都会は、人や物やお店、、何もかもが溢れていて、わたしはすっかり街の空気にのみこまれ、頭も心も体もきゅーっと小さくなって、あっという間に違和感だらけ。

 

モノや情報の多さに、自分のアンテナが遮られ、居場所を失う感覚。

 

ワナカにはなかったたくさんの選択肢がすぐ手に届く場所にあるのに、わたしが本当に欲しいと思うものはないような気がして、自分が何を食べたいのか、何がしたいのか、どこに行きたいのかも分からなくなる始末。

 

街のスケールが大きくて、行き交う人も忙しそうに急いでいるようで、わたしの気持ちまで何となくせかせか。

 

ショッピングにはもはや興味がないんだなとか、

いろんな国の料理があっても、結局わたしが食べたい味は変わらないんだなとか、

青い空と拡がる景色が見たいんだなとか、

とにかく穏やかに暮らしたいんだなとか、

小さくてもお互いの顔が分かりあえるコミュニティの中で過ごせる安心感が好きなんだなとか。

 

そんな変化を感じてる自分にショック、

せっかくの旅を楽しめていない自分にショック、

そんなにもニュージーが大好きだった自分にショック。

 

とは言え、

地図片手に知らない街をてくてく歩く感覚や、

初めましての友達と色んな情報交換をするわくわく、

英語で話せる楽しさと言いたいことが言えない悔しさ、

そういう旅の面白さはやっぱり大好きなんだなと再認識したり。

 

自分にとっての大事なことがすごくシンプルになったこの一年で、

自分がこれから、どこでどんな人とどんな風に生きていきたいのかは、すっかり変わったのかもしれないなぁ。

 

自分にとっての衝撃と気付きがたくさんあった、
今のわたしの立ち位置とスタンスをかえりみる良い機会になったなぁと思う。

 

(よく考えてみれば、メルボルンが都会だと言うことは、言わずと知れた話。自分のリサーチ不足。その一言に尽きるんだけど、、これも良い経験である。)

 

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わたしが知っている “ 世界 ” は、

物理的な世界にしても、精神的な世界にしても、まだまだほんのひと握り。

また、“ 場所 ” というのは、その土地に住んで根付くのと、ただ旅で訪れるのとは違う。

長いスパンで住むのと、ワーホリなどの期間限定のスパンで住むのも、また違うんだろうな。

だから、全てを分かったような顔して偉そうなことを言うのは恥ずかしいけれど。

 

世界はまだまだ広いぞ、わたし。
たくさんの場所を知り、
たくさんの人と出会い、
たくさんの価値観に触れ、
脳みそにたくさんのシワを作りなさい。

 

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生きていくのに大切なことは、そんなに多くはないんだな、と思う。
美味しい空気、拡がる自然、
大切な人と、穏やかに過ごす時間、
自分たちの手でまかなえる範囲の生活スタイル、リズム。

 

今のわたしが大事にしたいのは、そんなこと。

 

そんな、シンプルだけど大事なことを、そこに存在するだけでそっと静かに教えてくれたNZの自然に、そしてその自然にとても近い場所で生活できた毎日には、ただただ感謝だなぁと、改めて思う。

 

今からは、オーストラリアの西海岸・パースに移動。

大事な友達がいるところ、とても楽しみ。