ものを通して自分を見る
断捨離
★水着
体型コンプレックスだったわたし
周りに合わせて背伸びしていたわたし
見た目を気にしていたわたし
つくろっていたわたし
本当は、海もプールもそんなに好きじゃないわたし
イエス、ノーがはっきり言えなかったわたし
「いつかまた着るかも」(というより、「着ないといけないかも」)と思うわたし
見るたびに、そんなことを思い出しては、少なくともハッピーではないわたし
ありがとう。さようなら。
★新卒で働いた最初の職場をやめたときにもらった色紙
よく頑張っていた自分への感謝
だけどストレスでいっぱいいっぱいだったわたし
自分のがんばりを周りに気づいていてもらえたことが嬉しくて、その満足感をずっと引っ張って浸っているわたし
たくさんのことを教えてくださった先輩方や助けてくださった周りへの方への感謝と、それを捨ててしまうような気がする罪悪感
働けてよかったと思う気持ちと、もっと学べたんじゃないか、もっと「何か」できたんじゃないかと思う自分への疑心的問いかけ
全ては過ぎた過去
今のわたしは、その時代あっての今のわたし
ものを捨てても、なくなるのは、ものだけ
あそこで学んだ全ては、今、ここに
ありがとう、さようなら。
★学生時代の教科書
過去の頑張りへの終着
また見返す時がくるかもしれないとう不安
まだまだ勉強しないといけないよと、自分を認められない自信のなさ
だけど、実際、卒業してから何回見直したかな
今見ても、机上の勉強と臨床の現場とでは、見るべきポイントや必要事項が違っていて分かりにくい
情報は大きく変わっている
それに、もし必要となれば、今ならネットで調べたり、きっと最新の情報(本)を見るでしょう
何より、今、わたしは、薬剤師としてこれらを見ることなく働いているという事実
あなたがいたから薬剤師になれたよ
ありがとう、さようなら。
★思い出の写真
人間あるあるを学んだ日々
自分の中のどろどろと向き合った日々
見たくないけど、取っておかねばならぬという気持ち、思い込み
なら、しょっちゅう見返して、今の自分につなげているのかと聞けば、
片付けのときに、ああここにいたのねと、ときどき見返す程度
思い出も、学んだ糧も、ときに美しいあの瞬間の景色も、
ぜんぶ目に、身体に、心にちゃんと染みついている。残っている。
思い出は、全部、わたしの中に、ある
ありがとう、さようなら。