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わたしの毎日

ロブロイ氷河

去年の12月下旬のこと。

オークランドにいたときの友だちがワナカに来てくれ、一緒にロブロイ氷河トレッキングに。

 

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ワナカの町自体も素敵だけど、少し足を伸ばせば、自然が織り成す素敵な場所がたくさんあるところもまた、ワナカの魅力。

どこまでも飽きない不思議な町、ワナカ。

 

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トレッキングコースに行くまでの道はまるでサファリパーク。

牛や羊の群れの中を走り抜けてスタート地点に向かう。

 

こんなにも “ 地球 ” を感じられることってないよなと思えるような、そんな景色。

 

そんな “ 地球 ” や、自然の力強さ、偉大さを味わいながら登ること約ニ時間。

 

視界が開けた場所から目に入ってきた氷河は、

圧倒的で、ワイルドで、でも繊細で。

静かに静かに、この地の歴史やこれまで重ねてきた時間を、今もまた、変わらず刻んでいた。

 

何億年もの時間をこの地でそっと積み上げながら、わたしたち人間の誕生から今までをここで見てきたのかと思うと、何とも不思議な気持ちになる。

ごめんなさいとありがとうが自然と同時に出てくるような、そんな気持ち。

 

わたしたちはこの自然の中に生きて生かされていて、そしてそのわたしたちもまた、この自然の一部だということ。

 

ニュージーランドに来てから、何度も思い知らされるこの気持ち。

 

わたしは、わたしたちは、これからどんな道をどんな風に歩いていけばいいのか。

 

いろんなことが複雑に絡まっていて、

どうほどけばいいのか、

わたしはわたしとしてどうアプローチしたらいいのか、

まだまだ答えは出ないけど、

この自然の中で、そんな風に考える時間と機会が持てることに、ただただありがたい気持ちになる。

 

毎度毎度、この壮大で計り知れないほど大きなものを目の前にすると、考えることが自分のキャパを超えて勝手に大きくなって、その結果、自分のすべきことが分からなくなる。

だから、そんなとき、いつも立ち返るのは、『今、ここ、自分』ということ。

まずは自分ができることを、できる範囲でやっていくんだということ。

そして、そのまず第一歩は、自分で自分を幸せにすることなんだろうなと思う。

自分を大事にして、自分の気持ちを大事にして、自分の身体を大事にすること。

そうしてわたしが幸せに生きることが、回りまわって宇宙の幸せに繋がるんだと思うし、そう信じていたいと思う。

 

せっかく生まれてきたこのわたし。

この人生を、この時間を、どんなことも全力で楽しみたいなぁと心から思う。

 

他の誰でもないこの地球に、宇宙に、そう約束する。

 

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トレッキングコースのゴール地点を勘違いして、本来のゴール場所より少し手前で休憩していた私たち。

でも、後からくる人たちがさらに先に進むのを見て付いていくと、氷河をより一望できる、何倍も何百倍も開けた景色が待っていた!

 

山を歩いていていつも思うことがある。

少し登るだけで、少し進むだけで、

見えてくる景色は全く違うということ。

 

同じ景色でも、下から見るのとてっぺんから見るのとでは、見える範囲、感じる気持ちが全く変わってくる。

やっぱり、一歩でも高い場所、広い場所から見る景色の方が、より一層拡がるものが見える。

 

そして、これは人生でも一緒だなぁと思う。

“ 自分の世界 ”から、一歩踏み出してみることで、

“ いつもの解釈 ”から、少し見方を変えてみることで、

見える世界も、

学ぶ範囲も、

経験の深さも、

きっと変わってくるんだなぁと。

 

今いる場所で十分だと思うこともある。

登るのがしんどくて辛いこともある。

 

でも、それでも、登った上から景色を見たら、

登って良かったと心から思えるんだ。

 

この世界は全て、

“ 自分がどう見たいか ”、“ 何を見たいか ”、

“ どんな山をどんな風に登りたいと思うのか ”、

で成り立っているのだとしたら、

わたしは、自分が見たい世界を見続ける努力、登り続ける努力をしていたい。

すべては、自分の自由な選択だから。

“ 世界 ” はいつも変わらずそこに広がっているから。いつも変わらず優しく迎えてくれているから。

あとはわたしたちがどんな風にそこに手を伸ばすか、一歩踏み出すか、何を求めるか。だけ。

なんだなぁ〜〜きっと。

 

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そんなことをぼんやり考えながら過ごしたロブロイ氷河での一日。

 

ややこしいことつべこべ言わず、

ただただ壮大な自然に魅せられ、そこにこうして大事な友達と来れたことに幸せを感じる、

そんな一日。

 

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