感性
先日、滋賀・佐川美術館で開催されている田中一村展へ。
ぜんぜん期待も予想もしないまま行ったら、なんのなんの。
感性を揺さぶられる素晴らしい作品の数々。
作者の人柄や人生、その時々の背景にあるできごとを、時間が流れた今も作品を通して感じることができる。
“ 何か ” を世に残し、それを時代を超えて伝えていけるって、ものすごい芸術だ。
一村さんの作品は、作品に込められたエネルギー (情熱、せつなさ、悲しみ、楽しみ•••) がとにかくリアルに感じられて、一つひとつの絵の前で、ただただ圧倒される。
まるで命を持ってそこにいるかのような動植物や、自然の力強さ・柔らかさが繊細に表現されていて、自分も同じものを実際に見て、その場にいるかのような感覚になる。
言葉にすると何とも薄っぺらくなりそうで、ついためらうぐらい。
併設されていた平山郁夫さんの展示や佐川美術館自体の雰囲気も素晴らしく、最高の芸術日和。
そして、そんな風に感じられる自分の感性に乾杯。
昔は、美術館に行ったって絵の前ハイペースで通り過ぎること多かったもんなぁ。